論壇: エゼキエル書 11/22/2020
1~3章:エゼキエルの召命 (30歳=ヨヤキン王第5年=593年)
エゼキエルは第1回捕囚(598年)でバビロンのケバル河に在住
4つの生き物の幻=キャタピラーで動く(?)神の御座
4~24章:エルサレム審判の預言
エルサレム陥落を象徴的動作で預言(4、5章)
エルサレムの堕落ぶり(6~16章)
捕囚になることを象徴的動作で示す(12章)
二羽の鷲(バビロンとエジプト)の間で揺れ動くゼデキヤ王(17章)
各人の責任(18章)、イスラエル背教の歴史
25~32章:諸外国への審判の託宣集(アンモン、モアブ、エドム、ペリ
シテ、テイルス、シドン、ファラオ、エジプト)
33~39章:エルサレムの終末と回復預言
見張りの務め、メシア待望、エドムへの預言、枯れた骨の復活
エルサレムの敵ゴグへの預言
40~48章:エルサレムの希望
新しい神殿の幻(設計図、主の顕現、祭りの捧げ物、命の水)
嗣業の割り当て
エゼキエル書の中心テーマは、北王国イスラエルは偶像礼拝に対する神の怒りによって、鞭として神に用いられたアッシリアによって滅びた。しかし南王国はそれを見ながらも、自分たちには神臨在の神殿があるから大丈夫だと悔い改めをしない。だから北王国同様、南王国のユダも神の怒りによって滅びる、というものです。
第1回捕囚でバビロンに連れて行かれたエゼキエルは、バビロンの同胞に向かって、また霊によって連れて行かれたエルサレムに悔い改めの警告をしますが、エルサレムは陥落してしまいます。しかし神の憐みによって回復するエルサレムの新しい神殿と礼拝風景を幻で見たエゼキエルは希望を預言します。
エゼキエル書には不思議な幻の描写、預言があり、それが何を意味するのか、現代に至るも確定した解釈はありません。1章に登場する不思議な神の御座と4つの生き物(黙示録4章にも登場)について、またマゴグのゴグとはどこの国なのか、昔から多くの解釈がありますが、これを現代の民族・国家に無理に当てはめることはできません。