マレーシア便り、3

先週は、JCFの礼拝は午後4時からですので、会員の方に頼んで地元の教会の礼拝に出席しました。Trinity Methodist Churchというインターナショナルな教会で、英語の礼拝です。朝8時半からのスタートですが、400人ほどの会衆でした。中心は中国系マレーシア人で、少数のインド系、欧米系の人がおられました。しかしここにも高齢化の様子が伺えました。

この教会では3つの集会があり、朝8時半が最も出席者があるそうです。そのほかに午前11時に、中国語の礼拝と若者向けの礼拝の二つがあります。全部の礼拝を会せると900人ほどになるそうです。この教会は今年58周年という古い教会ですが、マレーシアが英国から独立した1957年の後にできた教会ですので、新しい3階建ての900人規模の教会堂を隣に建設中ですが、マレーシアの宗教政策によって、この会堂建設の許可を得るのに大変苦労されたそうです。

その礼拝風景ですが、説教は年配の副牧師がされましたが、プロジェクターを頻繁に活用して、聖書の一説を映したり、イエスの画を映し出したり、マザーテレサの写真が出てきたり、かなり視覚に訴える方法を工夫されていました。聖書朗読はマタイ14章の「5000人の給食」の記事で、私のおはこの箇所ですから、期待して聞いていましたら、イエスが群集の様子を見て「憐れまれた」(14:14)だけを取り上げて、クリスチャン信仰は人を憐れむことだ、イエスは人々を憐れまれた、マザーテレサはインドの貧しい人々を憐れんであのような尊い行為を行った、誰それはこのように慈善の行為をクリスチャンとして行った・・・という話でした。

これは取り上げた説教箇所とは全く関係ない話で、私としてはちょっと首をかしげたくなる話でしたが、きっとこちらでは実践的な話が喜ばれるのでしょう。午後4時からは、JCFで私はいつもの聖書講解説教をしました。

先週は忙しかったのですが、会議の合間を縫って、教会員の方が色々な観光地に連れて行ってくださいました。独立記念館、警察記念館、アジア最大のブルーモスク。ここでは日本人イスラム婦人がボランテイアで内部の観光ガイドをしていました。また昨日は菅野家、中條佐知子さんと一緒にイスラム博物館、バードパークなどを訪れました。

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