マレーシア便り、2

先週は夏休みということで、週日の集会は火曜日の婦人会だけでした。60歳代、三人の日本夫人が牧師館に集まりました。マレーシア人と結婚された二人(一人はKLJCFと現地教会との窓口となって月一回説教奉仕されるコー牧師の奥様)、もう一人はドイツ人と結婚された方です。三人とも滞在歴30年以上ということで、KLJCFの始めからの苦労話をお聞きしました。最初に、伝道に熱心な婦人がいて、在住の日本人婦人たちに声をかけ、定期的な集会を持つことからスタートしますが、日本人は短期間で日本に帰ってしまいますから、継続的に集会を維持するのが大変だったとのことでした。

マレーシアは1957年にイギリスから独立し、それまでに存在した教会と会堂は認められますが、新規に参入しようとする教会、また会堂を建てようとする教会は様々な圧力を受けます。不動産購入において法人格を認められないとか、建築許可を取るのに10年もかかるとか、近隣のモスクより高い建物は、高さを低くするように制限されるなどです。それでKL市内のほとんどの教会は、ビルの一室やコンドミニアムの一室を購入するか賃貸するという方法で集会所を確保しているそうです。KLJCFが日曜日だけ借りている教会は、中国系マレー人の教会なので建築できたのですが、改築工事の許可がおりなかったので、別館を建てたということです。

マレーシアの主な民族はマレー人、中国系マレー人、インド系マレー人ですが、そのほかにバングラデシュ、ミャンマー、パキスタンなどから大量の外国人労働者が出稼ぎに来ています。3Kの仕事はこの外人労働者が担っています。政府の優遇政策によって公務員はマレー人ですから、空港などの職員にスカーフを被ったマレー人が多いのです。中国系は勤勉で優秀な人が多いそうで、レストランでも企業でも上位の地位を占めています。両者を仲良く働かせるのが日本人駐在員の腕の見せ所というわけです。

先週は時間がありましたので、市内観光に出かけ、乗り降り自由のサークルバス(日本のはとバスのようなもの)に乗りました。24時間有効のチケット(約1300円)で23箇所の有名観光地を回るのですが、交通渋滞が激しく私は4箇所のみ下車しました。KLの中心部では渋滞はいつものことで、おまけに空気汚染が激しいようでした。

今週は7日:男子会、8日:婦人会、10日:聖書の会、12日:役員会と、忙しい週になりそうです。

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