論壇: ゼカリヤ書 12/13/2020
ゼカリヤ書の時代背景は1:1にあるようにダレイオス治世下の(BC521―486年)時代です。ゼカリヤという名前は「ヤハウエが覚えてくださる」という意味です。ゼカリヤは預言者ハガイと共にBC538年、バビロン捕囚から帰国した民の中で、エルサレムの回復を預言し、神殿再建に努力しました。神殿再建工事は基礎が据えられた時点で妨害に出遭い18年間中断してしまいます。ハガイとゼカリヤはそのような中で民を叱咤激励し、神殿は515年に完成しました。
ゼカリヤ書は大きく二つに分かれます。
前半:同時代へのメッセージ(1~8章)
悔い改め勧告(1:1―6)
8つの幻(1:7-6:8)
①赤毛の馬の騎手(天使)
②4つの角と4人の鉄工
③測り縄を持った天使(エルサレムの城壁を測る)
④大祭司の衣(回復預言)
「わたしは若枝であるわが僕を来させる」(3:8)
⑤7つの灯皿の燭台(メノーラ)と2本のオリーブ
⑥空飛ぶ巻物
⑦エファ升、邪悪と呼ばれる女
⑧四方に出陣する4両の戦車(赤、黒、白、まだらの馬)
大祭司ヨシュアの戴冠(6:9―15)
「見よ、若枝という名の人、彼は主の神殿を建て直す」(6:12ー13)
エルサレムの回復(7、8章)
後半:未来へのメッセージ(9~14章)
メシアの来臨(9:1-17)
9節=イエスの来臨で成就(マタイ11:1―11)
「見よ、あなたの王が来る…ろばに乗って」
10節=イエスの再臨で成就
「彼の支配は…大河から地の果てにまで及ぶ」
イスラエルの回復(10、11章)
エルサレムの回復と神の民の浄化(12、13章)
「彼ら自らが刺し貫いた者である私を見つめ」(ヨハネ19:37)
主の日が来る=終末預言(14章、裁きと救い)