キリスト教会の見分け方

論壇:       キリスト教会の見分け方     3/1/2020
300以上に分かれた現在日本のキリスト教諸派の中で、正しい教会を見分けるにはどのような方法があるのでしょうか。
まず正統教会と異端の区別です。古代からキリスト教会では4つの「公同信条」を受け入れるものを正統教会と認めてきました。それは「使徒信条」(2世紀頃、讃美歌566番)、「ニカイア・コンスタンチノープル信条」(381年、略してニカイア信条、キリストの神性を強調)、「アタナシウス信条」(三位一体教理とキリストの受肉を詳述)、「カルケドン信条」(451年、キリストの二性一人格を説明)です。
但しこれらは教理の内容を確認するために用いるというよりは「典礼」として用いる、すなわち礼拝で唱和するという利用方法です。従って例えば礼拝で、「使徒信条」や「ニカイア信条」を朗読するのを拒否するというような教会は正当なキリスト教会ではないということです。「アタナシウス信条」は長すぎて礼拝で朗読するには不向きですし、「カルケドン信条」は「ニカイア信条」のような包括的な教理を述べてはいませんので、私たちの教会ではこれらを礼拝で朗読することはありません。
異端と呼ばれる教会は上記4つの公同信条を拒否しますので区別は簡単です。具体的に言うなら、キリストの神性を認めない「エホバの証人」、聖書以外の経典の上に立てられた「モルモン教会」、霊感商法で有名になった「統一教会」(現在の名称は世界平和統一家庭連合)などですが、これらはもう古いタイプの異端で、現在ではもっと複雑化しています。
最近ではコロナウイルスを拡散させたと非難されている韓国の「新天地イエス教会」と、これに類似した名称の「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」などがあります。これらのほとんどは特殊な聖書解釈の上に成立している異端です。教祖を再臨のキリスト、または再誕したキリストなどと呼び、従来の聖書解釈を捨て、奇天烈な解釈を施して信者を洗脳しています。
現代日本のプロテスタント教会のほとんどは、ホームページで宣伝していますので、その教会がどのようなものか表面的には分かります。しかし礼拝で旧約聖書を全く教えないとか、「きよめ」ばかりを強調する教会、また信者の日常生活の具体的な行動について律法主義的に「・・しなさい」と教え洗脳する教会は警戒しなければなりません。また日本キリスト教団の中には、キリストの復活を公に否定する教師もいます。その教師がどの神学校の卒業生なのかという判断も必要になります。

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