黙示録が言いたいこと

論壇:       黙示録が言いたいこと      7/10/2022

黙示録の連続講解説教も終盤に近付いてきました。今までの論壇の解説を読み返してください。

3月13日:アジア州の7つの教会

20日:黙示録の書かれた年代

27日:初代キリスト教会史

5月15日:黙示録の構造(舞台劇)

22日:聖書の印(シンボル)

6月12日:黙示録の説教を振り返る

19日:黙示録とダニエル書

黙示録の中心メッセージは、

①この世は最後の審判によって裁かれる。

②それまでの間に様々な災いが起こり、善人も悪人も苦しめられる。

③信者はたとえ殺されても贖われる。

④終末には大災害によって天地は崩れ、サタンは滅びる。

⑤その後新天新地が現われ、キリストが再臨する。

以上を当時の人々が理解出来る言葉とシンボルを用いて絵画的に表現し、劇場で繰り広げられる舞台劇のように構成しました。その目的はローマ帝国によって迫害の中にある信者たちを励ますためです。信者にとって直接の相手はローマ帝国ですが、不思議な描写の方法により、キリスト教2000年間のいつでも通用する警告と慰めの文学になりました。この点が歴史的文章でありながら未来預言にもなっているという不思議な作品です。

黙示録は未来預言でもありますが、終末に向かうプロセスを具体的に数え上げたものではありません。天変地変もカタストロフィも必ず起きますが、起きる順番を指し示したものでもありません。イエスは世の終わりについて「どんな徴があるのか」と質問されたとき、まず言われたのは「人に惑わされるな」ということでした。「偽メシアが現われ、戦争が起こる」「民は民に、国は国に対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。しかしこれらはすべて産みの苦しみである。」(マタイ24:3-14)

「世界の終わりだ!」と叫ぶ人はいつの時代にもいました。「多くの人々がつまづき、互いに裏切り、憎み合う」というのは今の世界に当てはまります。しかし「福音はあらゆる民への証しとして全世界に宣べ伝えられる。それから終わりが来る」(24:14)。そこまで福音の伝道は世界に広がっていません。共産圏でもイスラム圏でも届いていない国が多くあります。

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