会員総会

論壇: 会員総会 1/28/2018
本日午後定期会員総会を開催します。この会議は私たちが教会を運営していく上で最も重要な会議です。会員の方は必ずご出席ください。
さて会員総会は最も重要な会議ですが、教会の問題を最終的に執行する機関ではありません。キリスト教会の中には、会衆政治形態を採用する教会があり、この組織では教会運営の決定権は会員各自が平等に持っていると考えます。極端な教会になりますと、誰に洗礼を授けるかも、会員総会の決議が必要になります。これらの教会では会員総会での決議を、会員が選んだ代表者である役員に執行させますから、役員は会衆の代弁者ということになります。
私たち長老政治を採用する教会は、長老は会衆を代表する者であるとは考えません。新しく選ばれる役員(長老)候補者は、会員総会の選挙を経てノミネートされますが、それが最終決定ではなく、小会から試問され、承認されて初めて小会の一員となります。その理由は、長老は会衆を代表する者ではなくキリストの代理人であるからです。しかし他方で会員は、自分の権利を、役員を選挙する選挙権において行使するのです。任期満了に伴う信任選挙の場合は、現役の役員である者に新しい任期を任せるかどうかの選挙ですから、当選者の試問をすることはありません。
監督制度を採用する教会(カトリック教会、聖公会など)では上級会議から派遣される監督が群れを治め、必要に応じて役員を立てますから、そもそも会員総会なるものはありません。日本のプロテスタントの中で単立教会と呼ばれる教会の多くは、会員総会という形式はあるでしょうが、結局は一人のリーダーの意思によって教会が運営されているのです。
会員総会では協議することは「何でもあり」ではなく、政治規準によって決められています。特に重要なことは、世俗の会議と異なりますから礼拝式をもって始めることです。議題の主なものは教会会計(財産管理)と役員選挙で、これは日本の宗教法人法に則っています。会議の最初に「議事日程」を決めますが、これはあらかじめ用意された議事に集中するためであり、その場で突然出てくる発言やムードに左右されないようにするためです。
本日の会議では昨年の活動報告、会計報告の承認、任期満了役員の信任選挙、予算案を承認し、30周年記念行事について懇談します。この懇談の場で、私たちの教会の昨年1年間の活動を反省し、新しい活動を模索し、伝道に励みたいと思います。

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